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民主党の小沢代表が24日、代表続投を表明したことについて、党内ではあくまで当面の続投だと受け止める向きが多い。 小沢氏の問題を抱えたまま衆院選に臨むことに不安が根強いためで、小沢氏の自発的辞任を求める声が上がっている。 24日夜の緊急常任幹事会。小沢氏は検察を鋭く批判した上で、「政権交代を実現して国民に目を向けた政治を実現する。これが私の政治生活の動機付けだ。今日、代表の座を辞めては権力に屈服することになる」と語り、続投への理解を求めた。 しかし、前原誠司副代表が「すんなり了と言うわけにはいかない」と指摘。岡田克也副代表も小沢氏の説明に疑問を投げかけたという。渡部恒三最高顧問も「民主党は小沢氏の党ではない。これからの国民世論を見て、衆院選に勝てるかどうかで判断してほしい」と注文を付けた。 これに対し、小沢氏支持の石井一副代表は「次善の策もないのだから、(小沢氏を)支えよう」と主張。最終的に鳩山幹事長が「続投を了解してもらったと思う」と締めくくり、それ以上の異論は出なかったが、小沢氏の求心力低下を浮き彫りにした格好だ。 小沢氏は秘書が逮捕された今月3日直後から「普通は政治資金収支報告書の修正で済む話だ」などと主張していた。今回の起訴事実が基本的に逮捕容疑にとどまったことが、続投を決意した最大の理由だ。衆院選を控えたこの時期の捜査については、党内にも「国策捜査」との指摘があり、小沢氏としても引くに引けない事情があった。 民主党は小沢代表の下で、07年7月の参院選を大勝し、小沢氏の求心力は一気に高まった。07年11月、自民党との大連立構想をめぐり、辞任の意向を示した小沢氏を党内がこぞって慰留。08年秋の党代表選でも小沢氏の対抗馬は立たず、党内には小沢氏にものを言いにくい雰囲気がある。 民主党は24日夜の緊急役員会、常任幹事会で一応、当面の小沢氏続投を認めた形だが、小沢氏への批判は消えていない。 横光克彦衆院議員は24日昼の代議士会で「今回の問題で民主党への信頼や期待が失われつつある。新生民主党で衆院選を戦うことこそが、民主党のためであり、国民のためだ」と述べ、小沢氏に辞任を求めた。小宮山洋子衆院議員は24日夜、「政権交代を実現して日本を良くするため、代表は辞任すべきだ。謝りながら、言い訳しながらの選挙では勝てない。小沢氏が検察と戦うのは自身の問題で、小沢氏の裁判闘争と政権を取るための民主党の戦略は別だ」と痛烈に批判した。 仮に29日投開票の千葉県知事選で民主党推薦候補が敗れたり、民主党の支持率がいっそう低下したりすると、小沢氏の辞任論が再び勢いを持つ可能性がある。
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